舎利殿3周年企画「クロイ  タイヨウ  ノ  ウタ」


開催期日:2019年4月17日(水)〜 5月13日(月)

 

場所:舎利殿 秘密部屋

入場無料

 

*終了しました



<招待作家>

 

ego

よりそう

明星堂

ヴドギラ

 

詩 : Iker Álvarez


ego

『啓蒙 -azathoth-』

 

黒い磁土で焼き上げられた全長約4.5mのヘビの骨格は正面から見ると円を描くシルエットで太陽を彷彿とさせます。回廊のような肋骨の連なりや頭骨の細部、光によってできる影もみどころ。モチーフはアマガサヘビ(骨格標本を同時示)。


よりそう

『空想採集標本』

 

moon forestで採集されたのはクロイタイヨウの世界の夜の欠片。少し不思議なそれらは優しく静かに息づいているようで、ドームに閉じ込められた『Moon』もその中で柔らかな光を発します。額中の標本もどこかで見たことがあるような、しかし私たちの知らないいきものたち。


明星堂

『(無題)』

 

柔らかなたくさんの綿毛が卵から孵りその一瞬の姿を見せています。やがてはふわりはらりと飛び立っていく綿毛たちは有形無形の様々なものに見立てたくなる儚く不思議な存在。卵の中の暗い空間を覗き込むとまるで別の世界が無限に広がっていそうな雰囲気です。


ヴドギラ

『クロイタイヨウノウタノモヨウ』

 

古代か未来を彷彿とさせる幾何学的なモヨウは曼荼羅のような雰囲気で何かの模式図のようにも万華鏡のようにも見えてきます。円と直線の組み合わせが無限のモヨウをを生み出し見るものの想像力を掻き立てます。シルクスクリーンによる手刷の布の他、何かの発生をイメージさせるような点描原画も。



 

手渡された不審な封筒の中には一編の異国の詩、不思議な言葉の響きとイメージの世界。

漠然とした想像の空間で意味は自由になる。

正解は、ない。

 

詩から生まれた作品を直感でお楽しみください。

 


Zulo garaiaren zirrikitutik

 

 

Zulo garaiaren zirrikitutik

jaso dut, ikuskari,

Espazioa, zuri;

Beltz, eguzkia, bere itzal guztiak

igortzen,

Zentzu oro edateko

Argi oro bihurtu:

Lurrak zerua uraz hustu bezala,

–hain ozen euria, baina

hain isil, denboragabe, lurrinaren

itzulera–

Harri bustia, zentzu egarri, itsu

(ez begigabe),

ni

高い穴の隙間から

 

 

高い穴の隙間から

くれた、霊夢を

空間は白

そうして黒く、太陽は、すべての意味を吸うため

土は空を飲むように

(雨は激しい、でも

静かな、時間知らず蒸気の帰り)

影をだし、光になるのを

 

この濡れた石は、意味に乾き、目がなくても

メクラでない



BGM : Mikel Laboa